新潟市中央区で開催されている「そらいろ子ども食堂」を紹介します。
そもそも子ども食堂とは、親子もしくは子ども1人でも安心して訪れることができ、無料、あるいは安い参加費で食事が提供される居場所を「子ども食堂」と呼ぶようです。
1980年代からその前身となるものはあったのですが、2008年頃から子どもの貧困が社会的に問題視され始め、2010年に「子ども食堂」と名の付く第1号店が立ち上がりました。その後マスメディアなどにも取り上げられ急速に数が増え、形態も様々に変化し、現在、全国に4000か所近くあるようです。
新潟では2016年1月東区に「にいがたふじみ子ども食堂」が立ち上がり、そこに参加していた新潟青陵大学と新潟県立大学の学生が主体となり同年10月、全国的にも珍しい学生主体の「そらいろ子ども食堂」が誕生しました。学生主体の為その運営はいろいろと大変なようですが、大学の先生や、地域の方々、各種賛同企業さんの協力を得て、毎月白新コミュニティハウスで開催されています。
建物も大きく、集まる子ども達と年齢の近い学生さん達が食事の他、さまざまなレクリエーションを提供してくれるので、毎回50~100名の参加者がいるそうです。(この人数は全国的に見てもとても多いようです。) 対象も子どもに限定せず、地域のご老人などいろいろな方の参加があり、子ども達や親にとっても年代を超えた交流のできる貴重な場になっているようです。
新潟市歯科医師会中1班では2年前からここに携わってきましたが、私は初めて参加してきました。残念ながらコロナの影響で通常通りの運営ではなく、食材や歯ブラシの配布のみという形になっておりましたが、用意した食材はほぼ完売という大盛況で、改めて社会的な必要性を感じました。
そして子ども食堂を利用する家庭では、どうしても子供のお口の中にまで目が届かない事が多く、また悪くなっても歯科医院への受診が難しい場合もあり、お口の問題が放置される傾向があるようです。ここに関しても歯科医師会として何か役に立てる事があるのではないかと思います。
現在新潟市には29の子ども食堂があります。そのどこも運営スタッフの献身的な努力と、善意のご支援でぎりぎりの運営のようです。ぜひお近くの子ども食堂に興味を持っていただき、皆様思い思いのご支援をしていただけたらと思います。