新潟市歯科医師会

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コロナむし歯

2020年11月26日

新潟県では11月第1週くらいまで、新型コロナウイルス感染症はそれほど多くの感染者を出さずなんとなく落ち着いていましたが、11月11日に南魚沼のクラスター発生以来、新潟市でもクラスターが発生し急に感染者数が増加してきました。大都市を中心としていた第3波が新潟にもやってきた感があります。本ブログをお読みの皆さんも一般的に言われている感染症対策を励行しましょう。

さて、9月の半ばに「コロナむし歯急増」というテレビを特集していました。歯科医院でのコロナ感染を恐れるあまり受診を控えることにより、むし歯が重症化し歯を抜かざる得ない患者さんが増えているという内容でした。私の歯科医院でも、抜かなくてはいけないところまではいかないにしてもむし歯が重症化していたり、中程度の歯周病が安定していた患者さんで数か月ごとの定期検査(メインテナンス)を行わなかったことにより症状が出てきたような患者さんはいらっしゃいます。

歯科医院では新型コロナ感染症が発生する前から、スタンダードプリコーション(標準予防策:患者の血液、退役、分泌物、排せつ物、あるいは傷のある皮膚や粘膜を感染の可能性のある者とみなし対応することで、患者と医療従事者双方における病院感染の危険を減少させる予防策)を基本として感染予防に取り組んでいるところが多く、新型コロナウイルス感染症発生後はより一層各歯科医院でさまざまな感染症対策(エアロゾル感染予防、3密回避など)を工夫して実施しています。そのためか全国的に2020年3月以降、歯科医院から患者さんにコロナウイルスが感染した事例は1例も報告されていません。

「全身の健康はお口の健康から」と言われます。お口の中の異常を感じたら、早めにかかりつけ歯科医に相談しましょう。

(日本歯科医師連盟ポスターより)

「新潟市歯科医師会 会長:荒井節男」

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