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オーラルフレイルと口腔機能低下症!!

2021年3月29日

口腔機能の低下は全身の健康への影響が大きいと言われています。最近よく聞かれる2つ言葉(オーラルフレイルと口腔機能低下症)についてどういうものか記載します。

オーラルフレイルとは、老化に伴う様々な口腔内の状態(歯数、口腔衛生および機能など)の変化に、口腔健康への関心の低下や心身の予備能力の低下も重なり、口腔の脆弱性が増加し、食べる機能障害へ陥り、さらには、フレイル(加齢により心身が老い衰える状態のこと)に影響を与え、心身の機能にまで繋がる一連の現象および過程のことです。口腔機能低下症とは、
・口腔衛生状態不良
・口腔乾燥
・咬合力低下
・舌口唇運動機能低下
・低舌圧
・咀嚼機能低下
・嚥下機能低下
これらのうち3項目以上該当すると診断されます。歯を大事にすることは、口腔機能においても重要です。興味深いデーターを示します。65歳以上の人で、歯数が多いほど、男性は、余命・健康寿命がともに長く、女性では、要介護期間が短く健康寿命が長いというデーターがあります。また、歯が20本以上ある人とない人を比べた場合、要介護状態になる率は約2倍多いとデーターもあります。

歯を失うことを防ぐことは、オーラルフレイルと口腔機能低下症を防ぐうえでも重要で、健康寿命の延伸にもつながります。

より良い日々の生活をおくるために何かあったら(痛くなったら!!)歯科医院にではなく、健康を守るために歯科医院に!!

 

新潟市歯科医師会 地域保健部 浅井 哲也

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