新潟市歯科医師会

ホーム > いい歯ブログ > お口の“機能低下症”をご存じですか?

いい歯ブログ

お口の“機能低下症”をご存じですか?

2026年1月25日

みなさんは「機能低下症(オーラルフレイル)」という言葉を聞いたことがありますか?
年齢を重ねると体の筋力が少しずつ衰えるように、お口の機能もまた徐々に低下していきます。
「最近よくむせる」「以前より硬いものが食べにくくなった」といった小さな変化は、もしかすると機能低下症のサインかもしれません。

 

お口の機能低下症とは?

お口の機能低下症とは、噛む力や飲み込む力、発音する力など、お口の基本的な機能が少しずつ衰えていく状態を指します。
初期段階では小さな変化にとどまりますが、放置すると栄養不足や誤嚥性肺炎、さらには全身のフレイル(虚弱)や介護のリスクにつながることが分かっています。

 

よくあるサイン

次のような変化に心当たりはありませんか?

  • 食事中によくむせる
  • 硬いものが噛みにくくなった
  • 声が小さくなり、聞き取りにくいと言われる
  • お口の中が乾燥しやすい
  • 食欲が落ちてきた

これらは日常生活で気づきやすいサインですが、見逃してしまう方も多いのが実情です。

 

予防・改善のためにできること

お口の機能低下は「気づいた時から対策する」ことが大切です。次のポイントを意識してみましょう。

  1. 定期的な歯科健診
 むし歯や歯周病は噛む力の低下を招きます。早期発見・治療で健康な口腔環境を維持しましょう。
  2. お口の体操
 「パ」「タ」「カ」「ラ」と声を出す発音練習や、舌を動かす運動は簡単にできる口腔機能トレーニングです。
  3. バランスのよい食事
 よく噛んで食べることを心がけましょう。柔らかいものばかりに偏らず、多様な食材を取り入れることが大切です。
  4. 入れ歯の調整
 合わない入れ歯は噛みにくさや痛みを引き起こし、結果として機能低下を加速させます。気になる時は早めに歯科医に相談しましょう。
  5. 日々の気づきを大切に
 「少し飲み込みにくい」「声がかすれてきた」などの違和感を放置せず、専門家に相談しましょう。

 

 

まとめ

お口の機能は全身の健康に直結しています。
「年齢のせいだから仕方ない」と思ってしまうと、機能低下はどんどん進行してしまいます。
ちょっとした変化に早めに気づき、適切にケアを行うことで、お口も体も健康に保つことができます。

機能低下症は誰にでも起こり得るものですが、早期に対策することで進行を防ぐことが可能です。
気になることがあれば、お近くの歯科医院や専門機関にご相談ください。

 

 

学術医療管理部 井上朝日

いい歯ブログ一覧