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たばこのこと (2018年7月)

2020年9月25日

昔たばこを吸っていました。単純にかっこよくモテると思っていました。

7,8年前喘息および肺気腫で入院、担当医から窒息死すると言われたばこをやめました。意外なほど簡単に禁煙でき、退院後は呼吸状態の劇的な改善(こんなに楽になるとは思わなかった)があり、味覚もいい意味で明らかに変化し食事量も増えあっという間に太ってしまいました。ただ、やっと患者さんに禁煙指導を煙たられながらも堂々と行えるようになりました。

さて、2017年12月10日の朝日小学生新聞にワークショップ「親子でがんとたばこについて考える」の記事で呼吸器外科専門医の講演内容が載っていました。

日本で、たばこが原因で亡くなる人は年間12万人以上で交通事故で亡くなる人の17倍。たばこ代は世界と比較すると圧倒的に安く約410円、例えばイギリスでは1300円。たばこを吸っていた時にはこのような記事は気にならなかったし、いくら値上げしても吸い続けてやると思っていた馬鹿な時代がありました。今は喫煙者には申し訳ありませんが、どんどん値上げしろと心の中で思っています。また、若い患者さんに伺うと喫煙者は「くさい、カッコ悪い」の代名詞だそうで、確かに私もタバコをやめてから喫煙者のにおいには敏感になってしまい、自分も昔はたばこくさく、まわりに不快な思いをさせてたんだなと反省しています。ただ、家族からは新たに加齢臭がするといわれています。たばこよりはマシとだろうと考えていますがどうなんでしょう。

たばこの煙には、化学物質や発がん物質が含まれ、ニコチン、タール、一酸化炭素が3大有害物質ということです。副流煙はたばこを吸っている人の周りに流れてくる煙のことですが、吸っている煙よりもニコチン2.8倍、タール2.5倍、一酸化炭素4.7倍にもなり受動喫煙は深刻と警鐘を鳴らしています。

呼吸器の検査をしてもらうと、私の肺年齢は80歳代ということで退院して大分たつのに改善していません。息は思いきり吸えますが、はけません。何があってもおかしくないといわれています。

喫煙者で特に若い方は積極的な禁煙を考えてみてはいかがですか?(たろ)

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