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癒合歯について

2021年11月25日

 癒合歯とは、隣同士の歯がくっついて一本の歯になっているものです。永久歯では少なく、乳歯の前歯に多くみられるので、歯科健診などで指摘されたお子さんもいらっしゃると思います。統計的には3−5%の発生頻度と言われていますが、3歳児集団健診などでみていてもだいたいそれくらい割合と感じます。

 癒合歯は、くっついている溝の部分に汚れがたまりやすく、ここから虫歯になることがあるので、よくブラッシングをしてプラークを除去することが大切です。この部分にシーラントをすることも虫歯予防に有効です。

 また、癒合歯の後から生えてくる永久歯の数が足りないこともあり、その確率は約50%程度とされています。この場合、噛み合わせのバランスが悪くなったりすると矯正治療が必要となることがあります。必要に応じて、歯科医院でレントゲンを撮影し永久歯の数や状態を確認するとよいでしょう。

学術・医療管理部会 山田

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